三網の神紋は土師氏並びに檜前氏の家紋である。
三網紋のまん中は中知、右側は兄浜成、左が弟竹成を表し、左右で微妙に高さの違いがある。



平成20年度


平成20年度浅草神社例大祭
本社神輿渡御中止
経緯説明書
 

 平成20年度浅草神社例大祭における本社神輿渡御中止は昨年7月24日に開催された
浅草神社奉賛会定時総会において既に承認決定済みでありますが、同決定に至るまでの
経緯について十分な説明を受けていないという声もありましたので、下記の通りその経緯を
御説明致します。

1.平成18年12月15日付で提示された「通達書」には、4項に次の通り定められていました。
  浅草神社奉賛会傘下の者、鳶頭、上記同好会所属の担ぎ手等の内、何れかの者が
  上記各定め に違反して神輿に乗ることがあれば、『次年度以降の浅草神社例大祭に
   おいて、宮出し・宮入りに際しての違反の場合は宮出し自体の中止、本社神輿各町
   渡御に際しての違反の場合は   本社神輿各町渡御時の該当町会の朱引図の削除』
   を含む重大な罰則を適用する。
(一部抜粋)

2. 浅草神社及び、浅草神社奉賛会は、平成19年度浅草神社例大祭において、上記通達
   書の定めに違反した事実が次の通りであると確認にしました。
   (イ)宮出し時に、西部二之宮及び南部三之宮の神輿に、神輿同好会の担ぎ手が乗った。
   (ロ)本社神輿の各町渡御中には、二之宮が渡御する西部方面の3町会において、担ぎ
      手が神輿の上に乗った。
   (ハ)宮入り時には、西部二之宮に鳶頭が乗った。また、南部三之宮には鳶頭と神輿同
      好会の担ぎ手が乗った。

3.上記の通り通達書に違反された事態を受け、以下の通り浅草神社奉賛会として次年度の
  本社神輿渡御をどうしたらよいかを様々な角度から検討した上で、処分を執行しました。
   (イ)違反の事実が確認された町会傘下の担ぎ手及び鳶頭に対し、一定の処分を科した。
   (ロ)通達書を遵守し一切の違反事実の無かった東部方面の功績を鑑み、東部一基のみ
     の宮出しを斎行できないか検討した。
     しかしながら、一基のみの宮出しを斎行すれば、1万人近い担ぎ手がその神輿に
     殺到する事態が予想され、危険を回避できないと判断した。また3方面揃っての
     宮出し斎行が本来の三社祭の姿である事を勘案し、この案を断念した。
   (ハ)次に、神輿同好会より「参加規約」を守る旨の「誓約書」が浅草神社、浅草神社
     奉賛会、そして浅草警察署に宛てて提出されたが、それにも拘わらず違反した神
     輿同好会のみを規制しての三基の神輿による宮出しの斎行を検討した。
     この案については、警備当局とも協議の上で検討を進めたが、規制に関する困難
     な状況等を諸般考慮し、結果、不可能であると最終的に浅草神社奉賛会として判
     断した。
   (ニ)上記の通り、平成20年度の浅草神社例大祭においては宮出しの斎行は不可能とい
     う判断に至り、宮出しを斎行せずに本社神輿の各町渡御のみを斎行できないか検
     討した。
     この場合、違反の事実が確認された前述西部方面3町会の朱引き削除を前提にし
     たものである。
     しかしながら、各方面とも一番受けの町会に対する危険が容易に予想され、例年
     一番で受けて頂いている町会から快諾を得る事ができず、また、「宮出し無しで行
     う各町渡御」につき、数町会より、「宮出しが無い事によって生じる例年と異なる
     妨害行為」を危惧する意見が出され、結果、主催団体として安全性が確保された
     責任ある本社神輿渡御を斎行する事は不可能であるとの結論に至った。

                                                     以上

 尚、昨年12月13日に開催された総町理事会では、既に決定された平成20年度浅草神社
例大祭における本社神輿渡御中止を踏まえて「平成20年度浅草神社例大祭における方針」
を発表しておりますので、今一度御確認頂きますようお願い申し上げすと共に、今後の
より良き例大祭の斎行に向けて御理解御協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。



平成20年3月21日
浅草神社奉賛会 
責任役員会 
常任理事会